【みっともないからやめて】
シニアの婚活パーティーが盛んになり、シニア同士の結婚もそう珍しくはない時代となりました。
芸能人や知り合いくらいなら「びっくり!すごいね」「おめでとう!お幸せに」で済むような話でも、家族となるとまた話は別です。
シニア同士のお付き合いが始まり、結婚まで至った場合、一番の大きな壁は、一般的に周りの反対ではないでしょうか。
特に、実の娘や息子からは「そんなのみっともない」…などと言われてしまうというのがよく聞く話です。
それでも、愛し合う二人が「ずっと一緒にいたい」「今からでも結婚したい」と思うのは50代や60代になっても当然のこと。
ここでは実際に、シニア同士の恋愛や結婚を、周りの人の賛成を得るためにもどうすればいいのかを紹介したいと思います。
彼女と娘の板挟みになっています(60代男性)
東京で、娘夫婦と一緒に飲食店を経営しています。
一緒に店を切り盛りしていた妻とは8年前に死別。
以来ずっと仕事に打ち込み、独身で過ごしてきました。
日々忙しい生活でしたが、それなりに充実してはいました。
ただ今思えば、いつも何となく「何かが物足りないような寂しい気持ち」だったと思います。
当時は、自分が60代にもなって、結婚や恋愛なんて絶対にできないと思っていました。
ところが、1年前に何となくシニア向けの婚活パーティーに参加したところ、高校生の娘さんがいる50代の女性と知り合い、付き合うようになりました。
今はお互いに結婚を考えていますが、実は私の娘に話したところ、「お父さんのことを本気で好きなワケがない」「財産目当てかもしれないんだから」などと言って反対されています(娘婿は賛成してくれているようです)。
確かにシングルマザーの彼女は、経済的には決して楽とは言えませんが、娘が言うようなことはないと思います。
あまりにも、娘が納得いかないのであれば、店ごと娘夫婦に渡して、彼女と高校生の娘さんと3人で暮らすのも良いかと思い始めています。
やっと寂しい日々から抜け出せそうなのに、娘にわかってもらえず悔しいです。
だからと言って、やっぱり娘の言う事は無視できないのです。
可愛い大切な娘と、愛する彼女の板挟み状態で、悩んでいます。
質問者様のように、婚活パーティーなどをきっかけに「まさか自分が恋愛なんて…」と驚くシニアの方々を沢山拝見してきました。
そして、同じような悩みに直面することも多々あるようですね。娘さんはもちろん可愛いと思いますが、もうご主人もいる立派な大人です。
あなた自身と彼女の幸せをいちばんに考えてみませんか?もちろん、娘さんに祝福されたいという気持ちもとてもわかりますが、もう同意を求める必要もありません。
ただし、娘さんが心配しているように、彼女が「財産目当て」という可能性はゼロでは無いことも覚悟しておきましょう。
それでも変わらず彼女を愛しているのであれば、後悔はしないはず。
そこで、娘さん達を安心させる意味も含め財産分与の事や相続の事などは明確にしておかれると良いと思います。
その際、遺言書など書面も残すことで娘さんの反対も緩和するでしょう。
その上で、娘さんと新しいパートナーの方とコミュニケーションをとっていけば、案外女性同士仲良くなるかもしれません。
実の母親への思いや父親を心配する娘さんの複雑な気持ちは、時間が解決する事もありますので、どうか焦らず気長に構えましょう。