【心が弱くなっているから…陥りやすい】
「恋愛をする相手は独身でなくてはいけない」ということは誰でも知っています。
ことに人生を生き抜いてきた60代・70代を過ぎた方なら当たり前と考える方がほとんどのはず。
ところが人は男女問わず、何か悩みがあったり孤独を感じてしまうと、たとえ相手が既婚者であっても、特別な感情で会いたくなったり、頼りたくなったり…という心の変化が起き、恋愛感情に揺れる弱さを持っています。
それでもまだ、若い頃なら人生を取り返すこともできますが、シニア世代になってからではそうもいきません。
もしも結婚をしている既婚者との恋愛に陥ってしまったら…これはある意味とても危険です。
ここでは、そんな罠にはまってしまったひとりの男性のニュースをご紹介します。
まさか自分がこの歳で不倫するなんて…
①特に不満はない。でも何となく物足りない
川崎市の男性会社員Aさん(69才)は当時、大学卒業後から勤務する大手外資系保険会社の顧問をしていた。
仲睦まじかった妻とは3年前に死別。現在は息子達も独立し、愛犬と穏やかに暮す毎日。
若い頃からスポーツ万能、持病も無く健康で、特に悩みがあるわけではないけれど、70代を目前に「これだけでは何となく物足りない」と考えることが多くなってきていたという。
②今のままの人生を一生過ごしていくのか?
食通でもあり、毎日の料理や洗濯も得意。仕事の業績も良く会社からの信頼も厚いAさんは、何の不満がないものの、シニアになった自分自身の「本当の生きがい」を改めて考える機会が多くなっていた。
「自分はこのまま一生を終えるのか…」
そしてある日、近所でたまたま愛犬を散歩していた途中に、同じ犬種を連れた女性Bさん(48才)と何度か言葉を交わすうちに親しくなり、やがて男女の付き合いが始まった。
③70代を目前に…久々に訪れた幸せの毎日
ひと回り以上も年下のBさんのことを、Aさんは心から愛しく思い、とても大切にした。「仕事が忙しくて…」というBさんの都合がつけば温泉旅行などに出かけたりと、幸せに過ごしたという。
ところが、蜜のように甘い1年が過ぎた頃、事態は急変。
「主人に見つかってしまった」とBさんがAさんに告げた。
「結婚していて、単身赴任をしている夫がいる。娘もいるし、実は孫も最近生まれた…」という現実を初めて知り、愕然とした。
④勝手に独身だと思い込んでいた…
愛するBさんのことを、自分と同じように独身だと思いこんでいた上に、突然ご主人に見つかってしまったと言われた…
いつも冷静だったAさんはとにかく驚いたが、この2重の苦しみに悩む間もなく、Bさんの配偶者がAさんに対して高額の慰謝料を請求する訴訟を起こした。
さらに最悪なことに、このご主人はAさん自身の会社の部下という驚愕の事実が判明。
これらのショックから体調を崩したAさんは長期で入院。
何の不満もなく悠々自適に暮らしていたAさんは、あまりにも突然に仕事も元の生活もすべて失った。
そして、孤独な病室で71歳の誕生日を迎えた。
シニアこそ依存に注意を |
Aさんのような真面目なシニアこそ、かなりの高確率でその恋愛に依存しやすい傾向をはらんでいるといいます。
個人差はありますが、「きっと人生最後の恋愛だ」「絶対に別れない」などと病的な執着を見せる人もいます。 Aさんは知らなかったとはいえ、既婚女性と恋愛関係に。 Aさんは大きな後悔をしています。何よりも「Bさんが既婚者と知っていたら絶対にこんなことになっていなかった」と。 そんな中、同じ病室で隣り合わせになった同年代の男性は、可愛らしい奥様が毎日お見舞いに訪れます。 「70代でも80代でもまだまだ参加できますよ」「シニア同士の結婚って意外と多いんですよ」事情を知らないそのご夫婦はAさんに勧めたという。 シニアの恋愛で一番求められるのは「理性と安心」です。 人生を知り尽くした大人だからこそできる、平和で穏やかなシニアの恋愛をめざすために「婚活パーティー」での出会いが最も安心でしょう。 |