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2018/09/28

樹木希林さんに思う…結婚の意味とは?

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【最後まで添い遂げるということ

2018年9月、あの樹木希林さんが亡くなられ、大きなニュースになりました。
ご冥福をお祈りいたします。

50代以上のシニアの方なら特に、さまざまな思いがあるはず。
個性的な女優さんとしての演技は忘れられないでしょう。

また、亡くなられたことによって、改めてクローズアップされた希林さんの言葉。
心に染みてくる数々の明言は、多くの方が感銘を受けたことでしょう。

やはり、特に評価されたのは「結婚」についての考え方ではないでしょうか。
あのロックミュージシャン、内田裕也さんと最後まで添い遂げた女性…。

ここでは、希林さんの裕也さんへの思いや関係を通して、シニアの婚活についてお伝えします。

ダイヤモンドの原石のように計り知れない純粋さ…

「結婚は修行かも」

希林さんが亡くなった頃、夫の内田さんは78歳。
70代を超え80代手前ですが、シニアの今もなお独特のエネルギーを感じる男性です。

希林さんが40年以上離婚もせず、別居関係を続けていた唯一の男性
よほどの魅力があることには間違いありませんが、家庭に収まるタイプには見えません。

希林さんの「結婚なんて若いうちじゃないとできないわよ、分別がついたらできない」
この言葉は、シニア婚活中の心にはどう響くのでしょうか。

シニアの婚活パーティーに参加をした際の話題になるかもしれません。

不可解な別居43年…「別れるのがいいとは限らない」

内田さんとの夫婦生活は実にユニークなもの。
結婚45年のふたりが同居していたのはたったの2年足らず。

別居生活が43年。
その間、浮気をきっかけにした事件も発覚。
また、内田さんが勝手に離婚届を提出し、樹木さんが裁判で差し止めたことも有名。

それでもなお、結婚という形を崩さず、内田さんへの深い愛情を感じる名言を残しました。

「私は夫に仕えてない。50年近く別居してるので何も苦労してません」
「生活費は1円ももらったことないけど、だからといって別れるのがいいとは限らない
「破天荒さというか破壊性は夫よりも私のほうがある
「夫がいることでケンカっ早い私が徐々に徐々に修正された」
「1人の人間の存在が『重し』になっている。ありがたいこと」

「2人にしかわからない情の認め合い方」

また、樹木さんの長女、内田也哉子さんの夫で、50代になった俳優の本木雅弘さん語った取材時のコメントは、シニア婚活中のみなさまの心にも染みたのではないでしょうか。

70代を過ぎてからの余命宣告。
これを受けてから“終活”を始めた樹木さんの最後の半年間は、素晴らしいものでした。
このことを本木さんは、カメラの前で丁寧に説明されました。

医師から「1年もつかもたないか。場合によっては、2~3カ月」と余命宣告。
その後、大好きな『光林寺』へ葬儀の下見に行くなど“終活”を開始したそうです。

一方で家族には「自然に朽ちていきたい」と延命治療は必要ない旨を伝えました。
そして、裕也さんには余命宣告されたことは知らせなかったともいいます。

入院していた最後の1カ月は家に帰ることができませんでしたが、樹木さんは看護師さんに毎晩、『裕也さんに会いたい』と言っていたそうです。

その後、樹木さんは「私、帰るの」と言い、自宅へ。
そして、戻った当日、眠るように亡くなりました。

裕也さんの「しっかりしろ」と叫ぶ度に、樹木さんには反応があったそうです。
そして、火葬場で樹木さんが荼毘に付された後、裕也さんがアゴの骨をそっと拾い、ハンカチに包んでポケットにしまったことも明かされました。

長く離ればなれでも、心でしっかり結ばれていた夫婦の別れ際
本木さんは「ダイヤモンドの原石のように計り知れない純粋さ持っていると同時に、2人にしかわからない情の認め合い方があった」と語りました。

葬儀の最後。

「死ぬときは、この歌で送り出してほしい」と、樹木さんが希望していた曲が流れました。
裕也さんの「朝日のあたる家」が静かに流れ、樹木さんは天国へと旅立ちました。

夫婦なんて、所詮、その二人じゃないと分からない
ふたりが結婚したばかりのときは、毎日、暴力を振るわれていたそうです。
同居していたのは短い期間。それでも、別れない。
そんな夫のことを、「あの人、カッコいいのよ」と、親しい人には口にしていたそうです。
勝手に離婚届を出されたり、浮気をされたり、別居も長い。
それでも、別れない。
反面、京都の祇園祭りでピッタリ寄り添い、手をつないで歩く時も。
樹木さんのことを「着物着てると、びっくりするくらい可愛かった」と語ることも。
やはり、夫婦のことなんて所詮、その二人じゃないと分からないものなのです。
婚活パーティーで同じ空間に集まったシニアでも、結婚に対する考え方はさまざま。
シニアのみなさまなら経験豊富な方が多いはず。
夫婦なんて、色々あって当たり前…ということも痛感しているはずでしょう。
妻に先立たれ「見事な女だった」とコメントした内田さんも「見事な男」だと思います。
このふたりのように「お互いに捨てない」ことで結婚生活を続ける人もいます。
また、「別の人とやり直して幸せになる」いうのも、もうひとつの結婚のスタイルです。
シニアのみなさまが婚活を考えるとき。
この悲しくも、深く考えさせることの多かったこのニュース。
あなたの結婚感は変わりましたか?